家づくりコラム・スタッフブログ

COLUMN&BLOG

【堺市 注文住宅 お役立ちコラム】 ウッドショックとは Vol.8

2022.02.10 | コラム

堺市 注文住宅 お役立ちコラム】用途地域とは? Vol.8
ウッドショックとは?

堺市で注文住宅と建てる際にも話題となっているウッドショック。日本では2021年3月頃から住宅の柱や梁などに使う建築用木材の需要が供給を上回り不足が続きました。それによって木材価格が高騰し、住宅建設にも影響がでる可能性がでました。
1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえて「ウッドショック」と呼ばれています。
 
1.アメリカでは新型コロナウイルスの流行により、リモートワークやロックダウンが行われました。おのずと自宅で生活する時間が増え、自宅の改修や郊外に新築住宅を建てる人が増加したのです。
その裏には、ここ数年アメリカで膨大な財政出動や低金利政策がとられ住宅需要が伸びていたことも影響しています。その結果アメリカでの木材需要が増え、日本への輸出が減少しました。

⇒国内の木材流通価格・工期にも影響
世界的なウッドショックの影響により、国内に木材が不足してしまいました。その結果、国内に流通する木材の価格も高騰してしまっています。
また、建築が予定されていた注文住宅であっても、木材の入手が困難となり着工が遅れるといった影響が出ています。
 
2.堺市で注文住宅を建てる人が注意すべき3つのポイント
日本国内におけるウッドショックは、ローコスト住宅や建売住宅の市場に大きなインパクトを与えたが、注文住宅、高性能住宅においても例外ではありません。これから注文住宅、高性能住宅の購入を検討している人は、まだ収束しないウッドショックの影響下での家づくりがどうなるのか、不安もあると思います。続いては、注文住宅、高性能住宅でマイホームを建てたい人が注意したい3つのポイントを説明します。
⇒資材調達の遅延による着工の遅延
ウッドショックによって資材の確保が難しい状況が続き、着工の遅れが生じています。子どもの入学時期などにあわせてマイホームを建てたいと考えているなら、早めに動いて着工時期や竣工時期、工事の遅延状況などを確認しておくようにしたいですね。
注文住宅は間取り、外装設備、内装設備など、決め事も多く、打ち合わせが長引いて着工が遅れるケースもあります。せめて資材調達以外のコントロール可能な要素では、着工を遅らせる原因を作らないことも大切です。
⇒木材価格の高騰による予算オーバー
注文住宅では、間取りや仕様などを決めてから見積もりを出します。そのため、木材価格の高騰がダイレクトに住宅購入価格に影響します。ウッドショックの影響で、当初想定していた予算をオーバーしてしまう可能性があり、予算オーバーになれば、広さや設備仕様などをあきらめざるを得なくなるかもしれません。
木材の価格高騰による負担増は住宅価格の数%ほどといわれているが、価格への影響度は木材をどのくらい使用するかによっても変わります。希望する間取りや内装を住宅メーカーに伝え、見積もりをあらためて出してもらったり、木材を別の材料に変更する提案をしてもらったりして、住宅価格への影響を相談してみるのも1つでしょう。
木材を別の材料に変更する場合、着工時期や竣工時期にも変更が生じる可能性があるので注意です。また、木材だけでなく鋼材や合板も値上げが相次いでおり、木材以外の資材価格の値上がりにも注意が必要です。
⇒ハウスメーカーによっても状況は異なる
ウッドショックの影響の程度は、輸入木材への依存度によっても変わるため、住宅メーカーごとに状況は異なります。堺市でも希望する住宅メーカーがある場合、個別に相談して、資材調達状況や工事の遅延状況、コスト増加額の目安などをヒアリングするようにしたいですね。
 
3.堺市で注文住宅を建てるために重要な政府の対応は?
全研総連による工務店へのウッドショックの影響調査では政府からの支援策を求める声がありました。コロナ後にウッドショックが解消されなければ零細事業者は廃業の懸念もあります。
2021年5月14日の国土交通省赤羽大臣の会見では中小工務店への影響の大きさについて触れながらも「“これまで、国産材、輸入材の需要・供給についての話はありましたので、今回改めて林野庁としっかり連携しながら、国産材を供給する林業事業者、製材事業者の皆さんとの長期調達の協定や契約を、必要があれば取り組まなくてはいけないと思っておりますし、複数の木造住宅供給事業者による共同調達の仕組みなどについて、情報提供を含めて対応を進めていきたいと考えております。”」としています。
今後の見通しが立たないウッドショック。日本の建築業を支える中小の工務店への対策を期待したいですね。
 
4.堺市で注文住宅を建てるために知っておくべき今後の見通し
⇒不透明性が高く2022年も続く公算が高い
アメリカでは針葉樹製材総合価格の高騰が落ち着きを見せ始めてはいるものの、日本国内ではウッドショックがいつ収まるかという目処はたっていません。
ウッドショックの要因の1つとして、コンテナ不足による運賃の高騰があり、2021年12月現在も、世界的なコンテナ不足は一向に収まる気配を見せず、物流網に混乱が生じています。2021年11月には、国連がコンテナ運賃の高騰が2023年までに世界の輸入価格を10.6%押し上げる可能性があるという報告書を公表しました。
ウッドショックの今後について断定することはできないが、2022年以降も木材価格の高騰が続く可能性は高いでしょう。それどころか、鋼材や合板も値上げが相次ぎ、建築資材全体の価格が高止まりする可能性も指摘されています。注文住宅、高性能住宅を検討する人は、鋼材など他の建築資材の値上がりにも影響を受けそうです。
⇒住宅購入希望者は最新情報を入手して行動しよう
いまのところウッドショックが収まる見通しは立っていません。木材価格の高騰によって、住宅購入価格が数百万円単位で上がる可能性もあります。先行き不透明な今、慎重に住宅購入を検討したい。ウッドショックが落ち着いてから家づくりをスタートするなど、注文住宅購入時期そのものを再検討するのも1つの選択肢でしょう。

 
来場予約 資料請求 会員登録 電話で相談