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【堺市 注文住宅 高性能住宅】 エコキュートとは Vol.12

2022.02.26 | コラム

【堺市 注文住宅 高性能住宅 お役立ちコラム】 エコキュートとは Vol.12
 
エコキュートとは
エコキュートとは、ヒートポンプ技術を使って空気の熱でお湯を沸かす家庭用給湯システムの一種で、自然冷媒として二酸化炭素(CO2)を使用する機種の総称です。
エコキュートという名称は日本の電力会社・給湯機メーカーが使用している愛称で、エコロジーの「エコ」と給湯をもじった「キュート」を組み合わせてネーミングされました。現在は関西電力の登録商標となっています。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」です。
 


1.堺市で注文住宅、高性能住宅を建てるために知っておくべき仕組みと機能
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されています。ヒートポンプはCO2を冷媒として熱を作り出し、貯湯タンクは作られた熱で温めたお湯を貯蔵します。
わかりにくいのはヒートポンプがどのようにして熱を作り出すのかという部分でしょう。まず、「自然冷媒」とは熱を伝達する性質がある自然界に存在する物質のことです。中でもエコキュートで使われるCO2は可燃性や毒性がなく、他の自然冷媒であるアンモニア、イソブタン、プロパンなどに比べて安全です。また、従来は人工の物質であるフロンが冷媒としてよく使われていましたが、オゾン層破壊物質であることが問題視されて現在は規制対象になっています。エコキュートでは、外気をヒートポンプ内に取り込み、取り込んだ空気中の熱を、熱交換器を使って自然冷媒であるCO2に吸収させます。次に、熱を持ったCO2を圧縮機で圧縮し、約90℃の高温にします。さらに別の熱交換器を使ってCO2の熱を水に伝えてお湯を作ります。熱交換器は温度の高い流体(液体や気体)から低い流体へと熱エネルギーを移動させることで加熱や冷却を行う機械です。その後、冷媒であるCO2を膨張させて再び低温にし、再び待機中の熱を取り込んで、このサイクルを繰り返しながらお湯を作り、貯湯タンクに貯めていきます。
また、エコキュートには住宅用給湯システムとして多くの便利な機能が付いています。フルオートタイプを選べば自動湯はり、足し湯、追い焚き、沸き増し、お湯はり予約、配管洗浄運転、非常用水取り出しといった機能が使えます。他に機能を絞ったオートタイプと給湯専用タイプもあります。
 
 
2.堺市で注文住宅、高性能住宅を建てる際に知っておくべきエコキュートと電気温水器の違い
電気温水器は電気ヒーターを使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに貯める機械です。電気のみでお湯を沸かすので、機種にもよりますが、エコキュートの約3倍の電気代がかかると言われています。ただ、エコキュートのように室外機を設置する必要がないので、設置スペースは少なくてすみます。
両者の共通点としては、災害時など万一のときに貯湯タンクのお湯を生活用水として利用できることが挙げられます。
 
3.堺市で注文住宅、高性能住宅を建てる際のエコキュート導入のメリット
エコキュートには多くのメリットがありますが、そのなかでも特に大きいのは以下の3つです。
 
・光熱費が節約できる
従来の電気給湯器を使う場合より、この金額を下げられることはエコキュートの代表的なメリットです。エコキュートの湯沸かしは、電気代の単価が低い深夜に行われることが一般的です。そのような料金プランと設定で運用すれば、光熱費のさらなるカットが可能になります。
 
・非常用の水を確保することができる
災害対策の設備として利用できることも大きなメリットです。エコキュートの貯湯ユニットは、水やお湯を大量に蓄えておけるタンクです。また、非常用水栓が設けられているため、有事の際はそれらを生活用水として使えます震災などで水道管が機能しなくなった場合、エコキュートがあれば、復旧までの水不足が緩和されて過ごしやすくなるでしょう。ただし、貯湯ユニットの水を、そのまま飲料として口にしてはいけません。長期の保存で水が劣化している可能性や、タンクの内側が汚れている可能性もあるので、飲む前は少なくとも煮沸消毒をする必要があります。
 
・環境に負荷をかけにくい
社会的なメリットとして、地球にとても優しいことが挙げられます。ヒートポンプユニットを稼働させるための電力は必要ですが、お湯を温める熱は空気中のものが活用されます。この熱は再生可能エネルギーであり、運用するうえでCO2も排出されません。冷媒のCO2は、あくまでもヒートポンプユニット内で循環しているだけです。すなわち、エコキュートを導入すれば、単なる省エネではなく、環境への負荷を抑えながら創エネも実現できます。地球温暖化対策を後押しできるなど、持続可能な社会を支えるシステムのひとつとして期待されています。
 
4.堺市で注文住宅、高性能住宅を建てる際のエコキュート導入のデメリット
導入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットの考慮も忘れてはいけません。起こる可能性のあるデメリットを以下に挙げていきます。
 
・設置費用は一般的な給湯器よりも高い
エコキュートを選択すれば、従来の給湯器よりもランニングコストを小さくできますが、イニシャルコストは大きくなってしまいます運用を続けていれば、節約できた金額の合計はいずれ導入時の設置費用を上回るでしょう。それを期待して導入するのが一般的ですが、上回る具体的な時期は家庭によって異なります。
たとえば、お湯をあまり使わない家庭は、その状態に達するまで時間がかかりやすいです。なぜなら、エコキュートを導入しても節約を見込める金額が小さいからです。お得感につながるほど節約できず、設置費用の負担感が強く残り続けるリスクも十分にあります。逆に、お湯をよく利用する家庭や太陽光発電も使っている家庭は元を取りやすいです。そのため、すぐに節約のメリットを実感し始めるケースも珍しくありません。
 
・室外機の音に配慮が必要
室外機であるヒートポンプユニットは、稼働時に音を発生させるので注意しなければなりません。エアコンの室外機から出る重低音に似ており、設置場所によっては住民トラブルの原因になってしまいます。エコキュートは基本的に深夜電力を活用して動かすため、隣家の寝室の近くなどに置いてしまうと、苦情を受けるリスクは特に大きくなるでしょう。そのため、自宅だけでなく、周辺の環境もよくチェックしたうえで、どこに設置するのか慎重に検討することが大事です。
 
・使いすぎるとお湯切れを起こす
使えるお湯の量に限りがあることも覚えておきましょう。深夜に沸かしたお湯を使い切った場合、新たに沸き上がるまで時間がかかりますし、それまで水しか使えません。親戚や友人が泊まりにくるなど、いつもより使用量が増えるタイミングでそうなることが多いです。ただし、深夜に沸かす量を手動の調整で増やしておけば、このようなタイミングが訪れても対応できます。昼間に不足しそうなら、その時間帯も沸かせるように設定しておくことも有効な対策です。また、購入時に貯湯タンクの容量に注目して、十分なお湯を貯められるエコキュートを選ぶこともポイントになります。


5. 堺市で注文住宅、高性能住宅を建てた後注意すべきエコキュートの寿命(耐用年数)
エコキュートの寿命(耐用年数)はご使用の頻度や設置条件によって変わってくるので一概には言えませんが、一般的にヒートポンプユニットの耐用年数は5年から15年程度、貯湯タンクの耐用年数は10年から15年程度と言われています。特にヒートポンプユニットが故障した場合の修理費用はかなり高額になってきますので、設置から10年程度経過しましたら、交換をご検討されても良い時期かと思います。
 
・エコキュートを長持ちさせるコツ
  • 浴槽アダプターの定期的な清掃
  • 逃し弁の点検(年に2、3回程度)
         動作点検は、逃し弁操作窓を開けて逃し弁のレバーを手前に起こし、排水口から水(お湯)が出ることを確認。その後、逃し弁のレバーを戻して逃し弁操作窓を閉めます。水漏れ点検は、排水口から、流水音や水(お湯)が出ていないことを確認します。
  • 配管の水漏れの有無及び保温材の確認(年に2、3回程度)
  • 貯湯タンク内の水の排水(年に2、3回程度)
   まず、給水配管専用の止水栓を閉じてください。その後、流し弁操作窓を開けて、逃し弁のレバーを手前に起こします。そして排水栓を1~2分間開いて、タンクの下部にた まった汚れを排水します。約1~2分間たったら排水栓を閉じてください。給水配管専用の止水栓を開いて、排水口から勢いよく水が出たら、逃し弁のレバーを戻します。
  • 給水ストレーナのお手入れ
   お湯が出ない場合や湯はり時間が長い場合は、給水ストレーナをお手入れしてくだ さい。


 
6.堺市で注文住宅、高性能住宅を建てるためのまとめ
エコキュートがあれば、沸かしておいたお湯をいつでも使えますし、光熱費の大幅な節約も可能です。ただし、さまざまな機種が存在し、世帯によって最適なものは異なります。お湯の使用量や使い方を考慮したうえで、理想的だと思える機種を選ぶことが大事です。
エコキュートは環境性能に優れ、省エネ性も高い給湯機器ですが、交換するとなるとある程度の費用が掛かってきてしまいます。少しでもエコキュートを長く使うためには、日常的な点検や機器周囲の環境を適切な状態にしておくことも大事になってきます。
また、時期やタイミングによっては、エコキュートは納品までかなりの日数が掛かってしまうこともありますので、急に壊れてしまってもすぐに交換が出来ず、しばらくお湯が使えなくなってしまうこともありますので、エコキュートの調子が悪くなってきたら、早めの交換をした方が良いでしょう。
 
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